US, Saudi, Turkey, Discuss Delivering Anti-aircraft Weapons To “Rebels” for Use against Assad, Russia
を訳したもの。(アクセス:2016年4月16日)
(投稿題はタイトル訳)
伝えられるところによれば、CIAは、現在ジュネーブで行われている「停戦合意」が崩壊した場合には、彼らがシリアで2011年に危機が勃発した当初から支援してきたテロリスト軍の戦闘能力を増大するという計画を検討している。議論の中心は、聖戦主義者がシリアとロシアの空軍によりよく対処できるように武器を供給することだ。その中心は、携帯式防空ミサイルシステムから、ソ連時代のBM-21グラッド・ミサイルなどの携帯式ではないものを含む各種の対空砲を送る可能性についてである。
ウォールストリートジャーナルの報告によれば、CIAは「連合メンバー」に、もし停戦が崩壊して「全面的な戦闘」が再度始まった場合には、シリアの大統領バシャール・アル=アサドと戦う勢力への支援を増大することを「暫定的に保障した」。ただし、米国はシリア政府と戦うテロリストに武器を与える新たな試みにおいて、戦場でどの武器が導入されるべきかを決める権利があると宣言した。
この、米国と「有志連合国メンバー」との話し合いは、ワシントンポストが「Bプラン」と呼ぶものの一部で、シリアの停戦協議が崩壊し、戦闘が再開されたときのものだ。
「シリアで2月27日の深夜から効力を持つ停戦合意の前夜に、中東の諜報機関長らが会合し、停戦後に戦いを追行する計画を立てた。この件に関する協議はそれ以来ずっと続けられている。」
アダム・エントゥスがウォールストリートジャーナルに書いたように、
これらの会合で、この討議について報告を受けた当局者は、有志連合メンバーがCIAから、シリアの穏健反政府勢力への支援を拡大する許可を与えられるという暫定的な保障がなされた、と述べた。有志連合メンバーはBプランの概要について同意したが、米政府がBプランの特定の武器システムを、戦場に導入する前に許可する必要がある。
新しいシステムは同意された上で、Aプランの停戦と、同時進行の恒久平和への政治的試みが崩壊して、全面的な戦闘が再度始まったときのみ、反乱軍に与えられるものだということをCIAは同盟諸国に明確に示した、と当局者は述べた。
反政府軍を支援するという、CIAの同盟諸国へのメッセージについて、「この同意は、必要とあらば要求水準を上げるためのものだ、」と米高官は述べ、政府が現在重点を置いているのは、戦闘停止への道を見つけることと政治的話し合いた、と加えた。
CIAのスポークスパーソンは、この案件について話すことを断った。
このBプランに関する討議は、今週ジュネーブでバシャール・アル=アサド政権代表と反対勢力が国連仲介による交渉を開始する準備をしているときに行われた。
武器リストを明らかにするのは、オバマ政権の、シリア紛争での敵をけん制すると同時に、穏健派反政府勢力を支援している米国の有志連合パートナーが自分たちだけでことを進めるのを防ぐ、という舞台裏でのより広い試みの一部である。「Bプラン」についての協議はワシントン、アンカラ、リヤド間で行われている。多くの専門家は、テロリストが最も必要とするのは、技術支援と、アサドの砲弾と空軍を打破し、回避するための電子手段であると主張している。後者の目的には、シリアの地上のテロリスト支援武器の正当な選択肢として携帯式防空ミサイルが取り上げられている。だが、報告が示唆するところでは、米国はそれらを供給することを躊躇している。それにもかかわらず、トルコとサウジアラビアは、携帯式システムを供給することに非常に熱意を持っていると伝えられている。
もちろん、アルカーイダとISISテロリストたちに携帯式防空ミサイルシステムを供給するというのは文明国の市民に幾つかの脅威をもたらす。第一に、もしテロリストが地上から航空機を打ち落とす手段を手に入れたならば、微妙な標的を狙ったテロ攻撃によって世界各地で一般人の乗る飛行機が上空から打ち落とされる危険にさらされる。つまり民間の乗客は、テロリストとして知られている人物や組織が地上から彼らを狙うことが可能な強力な武器を手に入れたことでリスクを負うことになる。もし実際に携帯式防空ミサイルシステムを供給されたテロリストが、その結果として民間の飛行機を標的にした場合、不可避的に起こる罪もない一般市民の死亡に対して米国、トルコ、サウジアラビアは直接責任を負うことになる。
第二に、もしテロリスト「反政府軍」がかなりの量の携帯式防空ミサイルシステムを手に入れたならば、シリアとロシアの空軍に新たな、より大きな脅威がもたらされる。ウォールストリートジャーナルによれば、米国当局者はすでにこの件をロシア側に伝えており、それは真摯に協議するというよりも、脅しに近い調子でなされた。
ウォールストリートジャーナルは、米国の「当局者」がロシアに、「全面戦闘が再開されれば、<より多くのロシアパイロットを危険にさらすことになる>。」と示唆する「プライベート・メッセージ」を伝えたと報告している。「もし停戦が崩壊し、協議が何の発展も見られず、我々が全面的な内戦に立ち戻るとすれば、すべての掛け金はなくなる」とオバマ政権高官がロシア政府に言ったとウォールストリートジャーナルは引用している。「外部のパトロンは二倍、三倍、彼らが、ずっと多くの致死性武器を含む、シリアに投入できるもの全てを出すだろう。」
つまり、アメリカの立場は、もし戦闘が再開(シリア政府と、幽霊「穏健派反乱軍・庇護下のテロリスト」間での、という意味だが)されれば、米国はロシアのパイロットを脅かす形でテロリストへの支援を再開するというものだ。ロシアは自国の軍隊人員への脅しを軽く受け取ることを、まずしないことから、米国は煽動的以上の出方をしたことになる。ロシアが単に退却したり、ロシアの戦闘機が撃墜されることを「取り立てて騒がない」と考えるのは非現実的である。
シリア内のテロリストはすでに少数の携帯式防空ミサイルシステムを得ているが、CIAはこれらが「不法な経路」から購入されたと主張している。しかし、多くの研究者は、これらがCIAから供給されたか、少なくともサウジアラビアかトルコからのものだとみている。 CIAはこの「Bプラン」についてスプートニックが水曜日に連絡したときに、コメントすることを拒否した。
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