Convicted Criminals Serve as “Freedom Fighters” in Syria: Saudi, Pakistani and Iraqi Prison Inmates Replenish Al Qaeda Ranks
http://www.globalresearch.ca/convicted-criminals-serve-as-freedom-fighters-in-syria-saudi-pakistani-and-iraqi-prison-inmates-replenish-al-qaeda-ranks/5369055 (アクセス 2015年2月8日)
Global Research, February 08, 2015
16 February 2014
この文章は最初2014年2月16日に掲載された。
イラクで数百の有罪判決を受けた犯罪者らが警備の行き届いた刑務所から逃亡し、最近イラクとシリアのイスラム国(ISIS)とアルカイダ系反乱勢力のヌスラ戦線に参加した。
ニューヨークタイムス(NYT)によると、「この脱獄は武装グループ、特にイラクとシリアのイスラム国(ISIS)が熟練した戦闘員への需要を急激に増していることを反映している。そのような戦闘員が大勢ひとところに集められているところ、といえばイラクの囚人部屋だ。」(テイム・アランゴ、エリック・シュミット, イラクから逃亡した囚人がシリア反乱を激化させている、NYT, 2014年2月12日):
「米当局者は数百名の脱獄囚がイラクとシリアのイスラム国に参加し、その中の数名が上位の指導的地位に着いているとみている。」
ニューヨークタイムスで認められているように、脱獄囚はシリア反乱軍で戦うジハーディスト補充の一部をなしている。しかしここで触れられていないのは、その傭兵動員の調整がNATO、トルコ、サウジアラビア、カタールによってオバマ政権に支援されてつつ行われている、ということだ。
それだけでなく、殆どのアルカイダ系武装勢力はCIA、モサド、英国のMI6を含む西欧の情報機関に極秘で援助されていることは知られており記録もされている。
イラクでの脱獄は2012年7月にISISが立ち上げて「壁破壊作戦」と名づけた企画活動の一部である。ニューヨークタイムズで引用されたテロ対策担当官が認めたように、「集団で数十年の実戦経験を持つこれらのテロリストがなだれ込んだことがこの武装団を強め、指導者層も増した模様だ。」
それらの刑務所にいた米駐留軍と軍関係者はこの脱獄を見て見ぬふりをした。
アブーアイシャは初め米側に逮捕され、その後2008年にイラク南部にある悪名高い米監獄、ブッカ収容所から釈放された。彼は2010年にイラク側に再逮捕された。「ついにアブ・ガリブに入れられた。そこでは自分の知っているアルカイダの王子たちを含むイラク人、アラブ人そして他の国からの指導者や戦闘員たちと再会した。」と彼は述べた。「それらの殆どはブッカにもいたことがある。」
昨年の夏のある夜、アブー・アイシャが彼の独房で他の日と同じようにその日も処刑される日を待っていた。そのとき爆発と銃声が起こり、よく知っている看守が彼の独房のドアを開け、直ちに出て行けと告げた。アブー・アイシャは他の数百の者らと監獄の通路を走りぬけ、 壁に爆破によって作ってあった穴を抜けて逃げた。待っていたKIAトラックに飛び乗って自由の身となり、そして戦場に戻された。イラクとシリアのイスラム国(ISIS)のリーダーたちは彼に選択肢を与えた。ここを去って彼らとシリアで戦うかとどまってイラクで戦うかだ、とアブー・アイシャは述べた。(上記NYTから抜粋。強調は著者による)
企画調整されたプログラム:サウジアラビア
最近の脱獄は注意深く計画された米軍とイラク監獄職員の共謀を必要とする極秘作戦 の特徴を備えている。脱獄はイラクに限ったことではない。聖戦主義反乱軍に加わるための計画的脱獄はいくつかの国々で同時に起こっており、企画調整された人員動員プログラムが存在することを示している。
サウジアラビアは米政府に代わってこれらの聖戦主義者らに武器(対空ミサイルを含む)を流す中心的な役を担っており、王国の監獄からの傭兵リクルートにも積極的に関わってきた。
ただ、サウジアラビアでは脱獄は行われない。刑に服している犯罪者らはシリアでの聖戦に加わることを条件に王国の刑務所から釈放される。サウジアラビアの内務省から送られた極秘覚書は「斬首による処刑を言い渡された死刑囚らが減刑と引き換えに、シリア政府に対する聖戦を行うためにシリアに送られたことを暴露した。」
2012年4月17日の覚書によれば、サウジアラビアは「シリアで聖戦をするための訓練」と引き換えに「完全赦免と王国にとどまる家族への月給を提供」して1200もの囚人をリクルートした。
サウジアラビアの刑務所から釈放されてリクルートされたものにはイエメン、パレスチナ、サウジアラビア、スーダン、シリア、ヨルダン、ソマリア、アフガニスタン、エジプト、パキスタン、イラク、クエートからの囚人がいる。
「有罪判決を受けた犯罪者」から「自由の戦士」へ
欧米の軍事同盟はテロリスト反乱軍を支援し、資金を与えているだけではなく高性能兵器システムも供給しており、そしてまた有罪判決を受けた犯罪者のリクルートにも加担している。
問題は脱獄・釈放、傭兵リクルート、「自由戦士」の訓練、そして反乱軍への兵器の調達と配送を含む連続した段取りが組まれていることだ。
1.有罪判決を受けた犯罪者と戦闘員の刑務所からの釈放または逃亡。
2.釈放・逃亡した囚人をシリア反乱軍編隊に補充。
3.釈放・逃亡した囚人に適切な準軍事訓練。例:サウジとカタールでのトレーニングプログラムには 宗教教化も含まれている。
4.新たに訓練された聖戦主義反乱軍兵士を戦場に派遣する。もと囚人らはシリアに送られて反乱軍に加わる。彼らは傭兵としてアルカイダ系の軍のひとつに組み込まれる。
5.新たに訓練された傭兵を軍事装備(サウジアラビア、トルコ、カタールなど)し、武器注入に資金を出している米政府に代わって反乱軍に軍用装備品を調達し配送する。
2013年夏にリビア、パキスタン、イラクで起こった脱獄 は注意深く企画調整されたプログラムに見える。NYTで報告されたものはそれ以前の脱獄プロジェクトの延長である。
2013年7月23日にアブグレイブとタジ刑務所が綿密に行われた作戦によって侵入され、500人から1000人の囚人が逃亡した。それらのほとんどはISISの編隊に補充された。
その攻撃はイラクとレバントのイスラム国のために数ヶ月の準備後に実行に移された模様だ。このグループはシリアとイラクでアルカイダ系のグループが統合されたものだ。500人から1000人の囚人がこの襲撃によって逃亡し、「その殆どが有罪判決を受けたアルカイダの上層メンバーで死刑判決を受けていたものだ、」と議会の安全と防衛委員会の上級メンバーのハキム・ザミリは述べた。日曜の夜バグダッドの郊外で自爆攻撃者らが爆発物を積んだ車で刑務所の門に侵入し、同時に武装した男たちが耐火モルタルと携行式ロケット弾で看守を攻撃した。(ロシア・トゥデイ、2013年)
刑務所内で暴動があり、火が放たれた。突然武装した男らが刑務所の上に群がり、発砲した。約1200人のリビアで最も凶悪な囚人が逃亡した。(ペレグリノ・ブリマー、オバマのシリアでの終盤戦:新しいアルカイダの「採用人員」がシリアに派遣、グローバルリサーチ、2013年9月4日、強調は著者による)
そして7月29日から30日にかけて夜中:
ロケット発射装置を持ったタリバンの武装した男たちと警察のユニフォームを着た自爆攻撃者たちがパキスタン南部の州にあるデラ・イスマイル・カーン最大の刑務所を攻撃し、300人以上の囚人が解き放たれた。携行式ロケット弾を持ち、よく統制が取れていた。彼らはタリバンの最も凶暴な人物を含む過激派の最高位の者らを解放した。彼らは拡声器を使って必要とする人物の名前を告知した。職員(ロイター)によれば、この破滅的な夜、当番の看守200人中たった70人しか職場にいなかった。このことはより高レベルでの保安と政府の関与を暗示している。(強調は著者による)